「フォレスト」は、森の小鳥のテキスタイルで、小鳥がくわえている 木の実のあった場所だけ、実がなくなっている、というストーリー。 「キャンディ」は、白地に黄色と濃紺のストライプ生地で、スカートの タックは、ストライプ模様に合わせて、細く浅く、繊細にたたまれています。 そうやってタックをとっていくと、「色の密度が変化する」のだそうです。 途中までは、確かにプリントされた生地だったはずなのに、 気がつくとプリントと同じ模様が刺繍されているスカートを お店で見たときは、本当に手が震えました。 こんな風に、ていねいにていねいに作られている洋服たちは、 これはもう、芸術品です。 昔のマリメッコの生地や、ウィリアム・モリスのテキスタイルが、 今でもくり返し、あちこちで使われているように、手ぬぐいの模様が 古くさく見えないように、皆川さんのパターンだって、 この先何十年たっても、ずっと大切にされて残っていくに決まっています。 お母さんやおばあちゃんたちが、若い頃の着物を再利用するように、 私もいつか、着続けてぼろぼろになったminaのスカートをほどいて 再生させたいと思います。