HOME > オハナシ A to Z > 何度も読みたくなる本のオハナシ > O -【O】お風呂の愉しみ
  オハナシ A to Z 05  
 
O 何度も読みたくなる本のオハナシ

お風呂の愉しみ
< PrevLIST|Next >
お風呂の愉しみ
著者 前田京子
出版社 飛鳥新社
価格 ¥1,500+税
発売年 1999/11
ISBN 4870313782
バスルームは、個人的な場所です。
みんな一人で裸になって、頭と身体を洗って、お湯をどんどん流して、
とても無防備なのに、とてもリラックス。

「お風呂の愉しみ」は、バスタイムを愉しむための本です。
この本に紹介されている手づくり石けん(シャンプー、リンス、化粧水、
歯みがき粉…)は、どれも見た目が美しく、安心な材料を使うものばかり。
エッセイは、押し付けがましくなくて好感が持てるし、具体的な分かりやすい
レシピは、すぐにでも何かを作りたいワクワクした気持ちにさせてくれます。

でも、もしも自分で実際には作らなくても、私はそれでもいいと思います。
温度計を二本そろえたり、ゴムベラをお菓子づくりのものとは区別したり、
薬局で劇薬に指定されている苛性ソーダを買って、子どもの手の届かないところ
に保管したり、何週間も、(できるだけ)一定温度で熟成させたり…、
石けんづくりは、少し手間のかかる作業です。
そして、出来あがる量は、たいていは使う量を上回ってしまいます。

この本の人気のおかげで、手づくり石けんがあちこちで気軽に買えるように
なりました。
それでもこの本を読んでみることをおすすめするのは、

そもそも石けんというものが、
こういう素材から成り立っていて、
こういう手順で自分でも作ることができて、
こんな風な理屈で肌の汚れを落として…
そういうことを知っているのって、大切なことだし
何よりも、楽しいことなんじゃないかかと思うんです。
そして知識さえあれば、市販品の中からきちんとした石けんを選ぶことが
できるようになります。それだけでも十分。

作ってみたい人はもちろん、作らない人にも。
石けんの何もかもが分かる、入門の1冊です。

作ってみたい気持ちがさらに高まった方には、実践版もあります。

オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る―
「お風呂の愉しみ」テキストブック
(飛鳥新社 ¥1,800+税)
    TOPへ