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ワタシにとって、オーブンはなんというか「罪な友だち」みたいな存在です。 パンを焼くことが日課のワタシは、もちろんオーブンに最後の仕上げを 託すわけなのですが、ほんの１５分程度の焼き時間の間、 オーブンから離れられないでいます。 白いパン生地がプクーとふくらんで、少しずつこんがりと 焼けていく様子は、それまでのパン作りの行程の総決算みたいなもので、 上手くできたどうかは焼き上がりで全て決まるのです。 だからプクーとふくらんだ後、形がどんどん崩れて爆発してしまったりとか ふくらまなかったりとか、きれいな焼き色がつかなかったりとか… さんざんな結果になることも多々あるので、オーブンの窓の外で とりつかれたように見守り、泣いたり笑ったりのワタシです。 失敗すればオーブンは悪くないのに、オーブンに八つ当たりしたり、 成功すればオーブンのおかげだわぁと、急に愛おしくなったりするから 「罪」な存在は、ワタシなのかオーブンなのか・・・？ とにもかくにも、こんなに一喜一憂させられる調理器具って なかなかないんじゃないかと思うのです。 みなさんもありませんか？例えばケーキやクッキーを焼いたとき じぃぃぃーっと、オーブンの窓の外で祈りながら見つめてしまうこと。 いつもこの切なる願いが、オーブンに届けばいいのになぁ！ |
