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| お酒を飲める人が羨ましい。そう、私はお酒が飲めない。 ヨーロッパを旅してると、安くて美味しいワインやビールがわんさかある。 驚く事に、カフェやバーではペリエやコーラより、アルコールの方が安かったりするのである。 |
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| 旅で出会った人々は、みんな口をそろえ、そんな私に『もったいなぁ〜い』と言う。 それを聞く度、とても人生を損してる気分になってしまう。 フランス人でさえ『それは良くない！』とフランスワインのうんぬんを言い始める始末である。 一応、そのフランス人にワインのラベルの見方から、 ワインの選び方を学んだのだが、飲めない私に取ってそれは宝の持ち腐れとなった。 |
そんなある日、アヴィニョンからアプトと言う田舎町へバスで向かう途中、 見事なぶどう畑の光景と出会った。 周辺の家々もレンガ作りでとても可愛らしく、ぶどう畑と素晴らしくマッチしている この時ばかりは、さすがの私もワインが飲みたくなった。 そして、名産のワインを買って一口飲んだのだが、やはり飲めない。 仕方なく、ボトルの残りを全て洗面所に水と共に流してしまった。 あぁ、もったいない…。 悔しさのあまり、『ヨシッ、今度こそお酒を飲む練習をするぞっ!! 』 と強く心に思い帰国するのだが、いまだに私はお酒が飲めない…。 |
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